【導入事例】理系学生の自己管理力向上に効果を発揮
Boosterを出欠管理、レポート提出管理に活用しています。段階を踏んだ支援により、学生の自己管理力が向上。今後はどんどん対象学生を広げていく予定です。
私は大学の学生支援室で、障害学生の支援を行っています。
私が担当する学生で、授業の出席管理が出来ておらず、レポート提出もなかなか期限に間に合わない、理系の発達障害学生がいました。このままでは卒業も危ういとということで、支援室として支援に入ったのですが、学生がなかかな自己管理が上手くできず、予定を書いたメモ帳自体をなくしてしまったり、レポート提出がいつなのかすら分からないことが頻発していました。
まずは、リズムを作る事から始めようと思い、紙のスケジュール帳を使い始めたのですが、本人が活用しているか、どこで詰まっているかも分からず、結局中途半端で終わってしまいました。
その時に、たまたま(株)エンカレッジから提案を受けたのがBoosterでした。理系学生だったこともあり、アプリにも関心を持っていたので、学生に勧めたところ、早速使ってみる事になりました。
第一に学生自身による、出欠管理から始めました。最初は入力することが習慣化せず、定着に苦労しましたが、Boosterには、出欠入力をしていないと、スマホに通知が届く機能があります。この機能を活用する事により、出欠情報を自分自身で管理する事が徐々に習慣化しました。また、Boosterでは、支援者がコーチとなり、学生が入力した出欠情報を閲覧する事が出来ます。それを見る事で、「あぁ、今はこのような出欠状況なんだな」、と把握したり、「朝が弱いので、朝出席できるにはどうしたらよいか?」といった原因分析と対策にまで踏み込むことが出来るようになりました。
また、Boosterでは、支援者側から学生のスケジュール画面に直接予定を書きこむことが出来ます。学生との面談予定を学生のスケジュール画面に直接書き込むことで、学生が予定を忘れてしまう事も減りました。今までは何度も電話をしてもつながらず、予定通り来なかったりすることもあったのですが、「Boosterのスケジュールを見ておいてね」と念押しする事で、少なくとも予定がどこに書いてあるか分からないという事はなくなりました。どうしても忘れてほしくない予定に関しては、念には念を入れて、前日にBoosterのチャット機能を活用して連絡するようにしています。
自己管理は、出来てしまえば当たり前のように感じるかもしれませんが、最初は定着するまでに苦労します。その定着までのタイミングで、必要に応じて、色んな介入が出来るのがBoosterの良い所だと思います。また面談も事前に日々の活動状況を情報を把握した上で臨めるので、より具体的な問題にフォーカスして取り組めるようになったのではないかと感じています。
今回の学生は、出欠管理やスケジュール管理の習慣化は徐々に出来つつありますが、レポートの書き方やレポート提出までの段取りなど、まだまだ課題は残っています。1つ解決したら、また次の課題です。そこにBoosterの「タスク」機能や他の機能を活用できるのか、やってみないと分かりませんが、トライしていきたいと思っています。
また、今回はトライアルで1人の学生への支援に活用しましたが、今後は、他の学生の支援にもどんどん広げていきたいと考えています。学生によって、必要な支援のポイントや支援の量・タイミングは異なりますので、学生の状況に合わせながら、それぞれ必要な介入を模索していきたいと思います。そうした介入を考えられるのもBoosterの良さではないかと思います。