活用事例

【支援コラム】発達障害のある大学生は何に困っているのか?
支援者が知っておきたい基礎知識

発達障害のある学生は大学生活で、なぜ、どんなことを困っているのでしょうか。また、発達障害とはどのようなもので、教職員としてどのように関わればいいのでしょうか。大学関係者が最低限知っておきたい基礎知識をお伝えします。

発達障害のそもそもの原因はどこにあるか?

発達障害のある学生が、大学内で困りごとを抱えることが多く見られます。一体なぜ困りごとが起こっているのでしょうか?
 まず、発達障害とは、脳機能がアンバランスに発達されることが原因で起こる障害です。脳機能がアンバランスであるため、得意、不得意分野の差が激しいという特徴があります。得意、不得意分野自体は誰にでもあるものですが、発達障害当事者の場合、不得意が日常生活にまで影響を与えるレベルとなっています。大学生活においても、学業・人間関係・就職活動など、発達障害のある学生が困りやすいことは多々あります。
 しかし、その原因は、あくまで脳機能の障害であり、本人の努力不足や、親のしつけの問題ではありません。もちろん、努力によって適応できる部分も人によってはあるかもしれません。しかし、本人の努力不足として、更なる努力を促しても、解決に至らないことが多いです。

発達障害は大きくわけて3種類、同時に複数種有するケースもあり

発達障害と言っても症状が多様で、大きくは3種類に分けられます。これらのうち1つ、ないし複数を有している方を発達障害者ということができます。
①ASD(自閉症スペクトラム障害)・・・以前は「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」とも呼ばれていました。「社会性」「コミュニケーション」「他者への想像力」が欠如しているとされ、「こだわり」が強く、光や音に対する「感覚過敏」なども見られます。このような特性から、グループ作業が苦手、空気が読めない、といった対人関係面での困りごとを抱えることが多いです。また、こだわりの強さから、妥協ができない、急な予定変更が苦手といった困りごとを抱えることもあります。
②ADHD(注意欠陥多動性障害)・・・「不注意」「多動性」「衝動性」といった特徴があります。不注意特性から、気が散りやすい、忘れ物が多いといった困りごとを抱えることが多いです・また、多動性・衝動性から、落ち着きがない、失言が多い、締め切りが守れないといった困りごとを抱えることが多いです。
③LD(学習障害)・・・「読む」「書く」「計算する」などのうち、特定の分野に関して困難さが見られます。知的な面で発達が遅れているわけではなく、また勉強の好き嫌いとも関係ありません。大学では特定の学業面で問題になることがあります。

発達障害が大学生活へどう影響を与えるか?

では発達障害のある学生は、大学生活において、どんな困りごとを抱えるのでしょうか。大きく、「学業」「生活習慣」「人間関係」「就職活動」に分類することができます。
 「学業」では講義についていけない、講義に集中できない、レポートが間に合わない、グループ活動が苦手、などという困りごとがあります。「生活習慣」では、朝起きられずに授業に遅刻する、整理整頓が苦手、などという困りごとがあります。「人間関係」では、友達ができない、トラブルを起こしてしまう、などという困りごとがあります。「就職活動」では、面接に通過しない・障害者雇用を含めた進路選択に迷う、などという困りごとがあります。
 もう少し詳しい内容、対応方法については他ページで説明します。

画一的な配慮では対応漏れが起きやすく個別対応が重要

困りごとを抱える学生に対する対応ですが、一つの困りごとについて、全員に共通する対応方法があるわけでありません。「発達障害のある学生」と言っても、障害の種類、障害の度合い、本人の性格など、多様な要素があるからです。
 また、自分が発達障害であるということを理解・受容していないケースが見られます。発達障害は内部障害であるため、他者だけでなく、自分でも障害に気づいていないケースも見られます。高校まではうまく適応できていたものの、大学で不適応が起こり、そこで初めて発達障害であることに気づいたケース、以前より困りごとを抱えていたが親や自分が発達障害であることを受け入れられていなケースも見られます。このように、「発達障害のある学生」と言っても、個々の状況が全く異なりますので、各部門協力のもと、個別に対応することが求められます。

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